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10 月から会費改定 29 年ぶり
正会員 6,500円 勤務医3,500円 となります
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協会は、5月28日に開催した第56回定期総会で、29年ぶりとなる会費の改定を決定しました。年々、歯科を取り巻く状況が厳しくなる中での会費改定については大変心苦しい限りですが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
協会が会費引き上げを決定した大きな理由は、消費税の引き上げや物価高騰などがあり、急激な正味資産の減少が起こっています。29年間にわたり会員増加やコスト削減に取り組んできましたが、2010年に約5億円あった協会の正味資産が2020年には4億5千万円と約5千万円減少しています。正味資産の主な内容は、建物および付属設備などの固定資産と流動資産としての預金や繰越金などです。特に直近の5年間では大きく減少しており安定的な収支を確保する必要に迫られています。
固定資産は、10年間で2千万円以上の減少となりました。新規事業などの原資となる繰越金などは2010年度決算時と比べ2020年度決算時では2千万円減少しています。
こうした状況を打開するために、約2年間にわたり理事会で検討してきましたが、直近の決算でも年500万円程度の収支の赤字が発生しています。
理事会では、@黒字の時にだけ積み立ててきた会館建設や災害対策費、備品購入費などの積立金を経常的に予算として取り込み、確実に積み立てていくA協会活動を維持継続して、さらに強化する――ために少なくとも4千万円程度の収入を確保する必要があるとの認識に至りました。そこで本年10月から正会員会費を5500円から6500円に、勤務医会費を3000円から3500円にすることを先の総会で決定しました。
協会活動を一層充実するため、役員・事務局が一体となって尽力します。会員の先生方のご理解とご協力をお願い申し上げます。
先に話しました通り、協会は、これまで収支が黒字の時のみに会館建設積立や、災害対策積立、備品購入積立、繰越金などとして、資産を積み上げてきました。しかし、近年は、消費税の引き上げや物価高騰などがあり、急激な正味資産の減少が起こっています。こうした状況を打開し、会員により良い活動を提供するため、先の総会で29年ぶりの会費改定を決めました。本当に心苦しいばかりですが、会員の皆様にご理解とご協力をお願い申し上げます。
これまでの資産の減少対策として、次のように考えています。会館建設費用としては、今後、50年間で約3億円を想定しています。また、災害対策積立金は、大災害時に半年程度、会費収入なくても活動できるよう現在、約1億5千万円程度の積立金を2億4千万円程度まで積み立てる計画です。また、備品積立は年間の減価償却分から試算しています。こうした支出を経常支出的に予算化していきます。
協会活動の源泉は、専門性を持った事務局集団です。しかし、財政状況を鑑み、現在、減少しているマンパワーを回復出来ていません。近年、社会保障や医療を取り巻く情勢が厳しくなる中、制度改善を求める活動がさらに必要となります。協会は、より高い専門性を持った事務局集団が活動の中心です。こうした事務局と私たち役員集団がパートナーとして手を携え、会員の皆様の日常診療を支え、患者さんの受療権を守るために全力を上げていきたいと考えています。同時に会員の先生方により身近な活動を提供していけるよう全力を上げたいと考えています。今後とも会員の皆様の協会活動へのご理解とご協力を重ねてお願いいたします。